NICU(新生児集中治療室)、GCU(新生児回復治療室)


 
NICU(Neonatal Intensive Care Unit)新生児集中治療室(12床)は、新生児医療の効果的な運営と拡充をはかり、新生児医療と看護に貢献することを目的に総合周産期母子医療センターとして2006年に開設しました。
周産期救急システムの湘南ブロック基幹病院として運営されています。集中治療を必要とする在胎週数22週以上で出生した早期産児ならびに低出生体重児、生後1カ月未満の病的新生児および妊娠、分娩経過に異常があった母体から出生した児、全科を対象とします。NICUに入室となる新生児は全ての臓器が未成熟なため、呼吸・循環管理を中心とした全身管理におかれた児の環境を第一に考えた急性期の看護ケアを大事にしています。

GCU(Growing Care Unit)新生児回復治療室(12床)は、NICUの後方病棟です。修正週数32週前後で呼吸・循環が安定した児や退院指導が必要な児が入院しています。疾患によっては医療的ケアを必要とする児に対しては、地域との連携を入院時から開始するなど疾患にあわせた育児環境の提供と児の成長発達にあわせた退院支援を提供しています。

チーム医療の一環として、家族中心の看護(Family Centered Careファミリーセンタードケア)、未来ある子どもたちが家族とともにその子どもらしく過ごしていける環境をめざし、愛着・親子関係の形成、疾患の理解と受容、意思決定を支援しています。また、医師、看護師、薬剤師、栄養士、臨床工学技士、臨床心理士、MSW、退院支援看護師、医療メディエーターともに多職種カンファレンスを活用し、適切な医療・情報の提供に努め、愛の看護を実践しています。