健診センター

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◆健診センターの概要
当健診センターは人間ドック健診施設機能評価認定施設です。
1975年6月に開設され、年間約11,000人、1日平均50~60人の方が受診されています。受診者の約90%の方が繰り返し受診される方で、受診回数も10回以上の方が60%と高く、健康意識が高い方が受診しています。
超高齢化社会の中で、健康寿命を延伸するための生活習慣病予防や、病気の前段階にあたる未病の方だけでなく、大学病院に併設されている健診センターの特徴として、疾患をもち治療中の方もおり、そのような方々の機能維持のための取り組みを行っています。

◆当院健診センターの特長

1)日本人間ドッグ学会で承認された優良自動化健診施設です。病院に併設されているため情報は一元化管理され、健診受診後の外来受診が受けやすくなっています。

2)コンピュータシステムにより短時間で検査を実施しています。健診結果は、検査終了後に医師が説明を行います。

3)健診スタッフは、医師・看護師・放射線技師・臨床検査技師・事務員でチーム構成されています。年々、高齢者の受診が増加傾向にあるため、センター内の連絡を密に取り、安全に配慮した対応を行っています。

4)企業からの受診者が多く、2010年から「特定健診」を開始し、成果をあげています。

◆健診コースについて

(1)一般コース(健診の基本コース)

(2)内視鏡コース

(3)シルバーコース(70歳以上の方の内視鏡コース)

(4)土曜日コース

(5)スピードコース

受診者が自分自身のニードで選択出来るオプション検査を11項目設けています。

東海大学医学部付属病院 健診センター

◆受診の動機

労働安全衛生法・老人保健法・学校保健法に基づく受診、病気への不安から、主治医に勧められて、就職・結婚・退職・海外出張など多種多様です。

◆看護師の役割

検査項目の問診、内科診察の介助、採血、血圧測定、婦人科検診介助、医師による面談の介助などを行っています。
受診者は65歳以上の高齢者が全体の42%を占め、疾患を持ち治療中の方など様々な障害をもっているなど多岐にわたっているため、個別性を重視した看護が必要とされます。受診当日は、看護師から多職種に必要な情報を発信し、安全で質の高い健診が受けられるように取り組んでいます。
また、看護の専門職として受診者の健康維持・増進に向けて、生活習慣改善に対する食事・運動について現状の問題点を抽出し、改善に向けた取り組みを実施しています。
当健診センターでは、肥満・メタボリックシンドロームを起因とした生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)を発症するリスクを下げるために、食事や運動などの生活習慣の改善を目指す「特定保健指導」を実施しています。該当健康保険組合に加入されている方を対象に、当日の特定健診結果(身長、体重、腹囲、血圧、採血)によって、専門スタッフが行っています。受診者の個別性を重視した食生活指導、運動指導、生活習慣指導を行い、受診者とともに目標を設定し、その人にとった健康的な生活を維持できるようにサポートしています。
2022年からは、地域との連携強化に取り組み、市役所・近隣クリニック等の訪問を実施し、地域を含めてのサポート体制を広げています。